子供の頃、瓦ぶきの古家にトタン屋根の土間を継ぎ足した家に住んでいました。
雨が降りはじめると古家は、あちこちから雨漏りがしてきます。
ブリキの「たらい」や「洗面器」だけでは足りず、「鍋」まで持ち込んで雨受けをしました。
雨粒がブリキに当たる音は器の大きさによって音の高低があり
「カンッ」と耳障りで、水滴をあたり一面に飛ばしますので
新聞紙を敷く必要がありました。
やがて水音が「ピチャッ、ピチャッ」と聞こえてくると排水をしなければいけません。
雨漏りより厄介だったのは、トタン屋根でした。
雨粒がトタン屋根を打つ音は屋内に反響し
豪雨のときはテレビの音声もよく聞こえないほどでした。
でも、寝床からトタン屋根を打つ単調な雨音を聞いていると
不思議に心がやすらいで、心地よい眠りにつけました。
今でも雨の夜は、窓を開けて雨音を聞きながら寝るのが大好きです。
そういえば「雨音はショパンの調べ」って歌もありましたね。
